2020年 ビビント ヒューストンオープン

「なにごとだ!」「マスクの下はきっと笑顔」 ギャラリー入場再開を歓迎

2020/11/06 12:03
米本土では8カ月ぶりのギャラリー入場。みんなマスクを着けて観戦(Maddie Meyer/Getty Images)

◇米国男子◇ビビント ヒューストンオープン 初日(5日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇7432yd(パー70)

新型コロナウイルス感染拡大により、PGAツアーでは3月、前シーズンの「ザ・プレーヤーズ選手権」が試合中に中止された。中断を経て6月の再開後は無観客での開催が続く中、今大会は米本土でギャラリーの入場を初めて認める試合になった。

PGAツアーではすでに9月末のドミニカ共和国での「コラレスプンタカナリゾート&クラブ選手権」でVIPエリアにのみスポンサー関係者中心で少人数を、前週バミューダ諸島での「バミューダ選手権」で1日500人限定の来場を認めた。今大会は地元保健当局の指導のもと1日2000人が上限。チケット販売はオンラインに限り、来場者はゲートでの検温・健康チェック、マスク着用を必須とした。アルコール飲料の販売はしない。

これまでの無観客試合でも、ゴルフ場脇の家から観戦したり、フェンス越しに声援を送ったりするファンの姿はあったが、アダム・スコット(オーストラリア)は「素晴らしかった。ゴルフコースでのボリュームがまた少し上がって楽しかった」と“正式な”入場許可を歓迎した。自身にとってはウイルス感染からの復帰ラウンド。「きょうは世界ナンバーワン選手(ダスティン・ジョンソン)との素晴らしい組だったからエキサイトしたはず。雰囲気が良かった。今週の承認に感謝したい」と評価した。

スピースは地元テキサスでの試合。ギャラリー入場を歓迎した(Carmen MandatoGetty Images)

「(来場者のことを)完全に忘れていて…朝、人が歩いているのを見て『なにごとだ』と思ったんだ。ナイスショットで拍手が聞けてうれしかった」とは、小平智と一緒に回ったアダム・ロングハロルド・バーナーIIIは「今は人々がつながりを必要としている。マスク姿がたくさんあるのは良いこと。マスクの下はきっと笑顔だと思う」と対策を含めた施策に好意的に反応した。

米国では累計感染者数が928万人を超え、テキサス州はその約10分の1を占める。次週の「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)は再び、無観客で実施される。テキサス出身のジョーダン・スピースは「きょうは“ノーマル”に感じた。特にホールアウトするときは、ガラガラだった時を考えれば前に戻ったようだった。安全に進行すれば、大会やツアーにとって大きな勝利だ」と前進を期待した。

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