後退から一転「割り切れた」 小平智と金谷拓実は上位争いなるか
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 3日目(24日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)
前日より上がったとはいえ、ムービングデーのフィールド平均スコアは「69.416」。連日のバーディ合戦にあって、日本勢では小平智と金谷拓実が二桁アンダーで最終日を迎える。
通算12アンダー20位タイにつける小平は連続バーディ発進から一転、4連続ボギーをたたいてハーフターン。「落としすぎて、攻めるしかないと割り切れた」。折り返しの10番から3連続バーディでカムバックを果たした。
2週前に好調時のショットの感覚を思い出せたことで、「『これ』というものをやっているので、何が悪いか、違うものがあれば、すぐに見つけやすい。ハーフターン(のタイミング)で修正できた」。日本のゴルフ場に似ていると好印象を口にするグリーン上でも絶好調。スコアへの貢献度を示すストロークゲインドパッティングは3日間トータルで「+6.278」と全体トップの数字をたたき出している。
その小平と1打差の通算11アンダー25位タイにつけるのがプロ転向2戦目の金谷。前日はノーボギーだったが、この日はスタートの1番でボギーが先行。それでも、スコアを落としたのはこのホールだけだった。
「ショットが良くなかった中でも、アプローチだったり、パッティングで粘り強くセーブできたホールはよくあった」と我慢を続けながら、後半だけで3つ伸ばした。パー5の16番をきっちりと獲り、17番(パー3)は8Iで距離感を合わせてピンそば1mに絡める連続バーディで「68」にまとめた。
小平は「あまりトップ10とかは意識せず、伸ばせるところまで伸ばしたい」。金谷も「自分がベストを尽くして、できることをやっていれば(上位は)近づくと思っているので。それだけしか考えていない」と言った。最終日も、お互いのスタイルを貫く。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)