2020年 アーノルドパーマー招待

松山英樹は首位に5打差 タフな状況「よく頑張った」

2020/03/07 09:21
松山英樹はトップと5打差で決勝ラウンドに進んだ

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 2日目(6日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)

11位タイから出た松山英樹は3バーディ、4ボギーの「73」で回り、通算2アンダーの17位タイに後退した。初日とは異なる方角から吹いた風に苦戦。序盤にショットが乱れ、一時は通算イーブンパーまで落としながら、上位に踏みとどまった。

初日に南西から吹いた風はこの日、北西から冷気を伴ってやってきた。早朝スタートでポロシャツにベスト、セーターを着込んだ松山はスイングに「練習場ではなかった違和感があった」という。

「それを払しょくできないまま(第2ラウンド序盤で)3オーバーまで行ってしまった」。1Wショットを右ラフに入れた前半15番までに3ボギー。混戦模様の争いで予選落ちの危機が迫りかねないリズムになった。

前半はショットが散ってスコアメークに苦しんだ

中盤に復調の兆しと、辛抱強さを示すビッグプレーがあった。16番(パー5)で1Wショットが初めてフェアウェイに残り、バーディでバウンスバック。折り返しの18番、バンカーショットを池に向かって下るグリーン面に対してピンそば2mで止め、パーを拾った。

「あそこでボギーを打てばまた流れが悪くなるところだった」。387ydの5番ではフォローの風を感じながら1Wを強振して348ydドライブを見せ、バーディパットも最後のひと転がりでカップに収めた。

「きょうのコンディションはすごくタフな感じだった。その中で1オーバーで回れたのは、よく頑張ったなという感じ」と振り返った。初日「72.554」だった全体平均スコアは2日目「74.084」に悪化した。

ピンポジションの変化もあり、松山は戦況を「難しいホールがより難しくなった。昨日とは違って4番、12番のパー5は風がアゲンストになって、特に難しくなっている。18番(パー4)もそう。そういうところでスコアが出ていないのかな」と分析した。

2日とも難度が高い時間帯をプレーしながら、なんとか首位と5打差で食い下がった。開幕前は突発的なショットの不調、そして体調不良から「逆に風が吹いてくれた方が良い。みんな苦労する」と望んでいたが、「自分の状態をしっかり上げることができたら、それも関係ない」とムービングデーを前に言い切った。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2020年 アーノルドパーマー招待