松山英樹はベイヒル初日ベスト 「一番うれしかったバーディ」は最難関ホールで
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 初日(5日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)
松山英樹は5バーディ、2ボギーの「69」をマークし、3アンダーの11位で初日を終えた。首位のマット・エブリーとは4打差と好位置。開幕直前の体調不良の影響を感じさせず、6年連続の出場で第1ラウンドのスコアとしてはベストの滑り出しだ。
スタートで訪れたピンチをしのいだ松山は快調にスコアを伸ばした。出だし1番、2.5mを沈めてパーセーブ。4番(パー5)からはショットで1m以内のチャンスを作り続けて、3連続バーディを奪った。
3日(火)に風邪を引き、同日予定していたコース練習をキャンセルした。1日で回復させて「もう大丈夫」という言葉は強がりではなかった。4日(水)はプロアマ戦を終えた後、近郊にある自宅に帰って約200球を打ち込んだ。直近2試合はショット力を生かして、いずれもトップ10入り。「ちょっと狂ったものを(すぐに)直せるという感じだった。まあ、簡単に崩れるのもどうかと思うんですけど、ちょっと練習したら戻ったんで、ほっとはしています」と復調の手応えがある。
風がいっそう強くなったバックナインは2バーディ、2ボギーに終わったものの、15番では「一番うれしかったバーディ」を奪った。事前練習でミスが出ていた1Wショットでフェアウェイをとらえ、残り168ydをピン左奥7mにつけてパットを流し込んだ。この日の同ホールは9番と並んで最難関(平均スコア対パーで+0.306)。「ティショットも、セカンドもすべてが良い感じでのバーディだった」という自賛は、2日目以降への自信につながる。
終盤3ホールの後退が心残り。16番(パー5)は2オンから3パットでパーに終わり、18番は1Wショットを右正面の池に入れてボギーにした。「全体的に良いゴルフができたかなと思うけど、14番、16番、18番のミスがすごく腹立たしい。切り替えて頑張りたい」と表情を崩すことなく、次の18ホールに臨む。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)