2020年 アーノルドパーマー招待

東京五輪への影響は 松山英樹も新型ウイルス感染拡大を心配

2020/03/05 16:09
米国に滞在中の松山英樹も新型コロナウイルス感染拡大を心配した

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前情報(4日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)

新型コロナウイルス感染の世界的なひろがりを、松山英樹も心配した。アジア地域に比べて北米では現段階で感染者の数が少なく、PGAツアーも大会の開催スケジュール変更等の措置をとっていないが、7月の「東京オリンピック」開催も危ぶまれる状況を憂慮した。

松山は1月初旬に日本を発ってから帰国していない。2週前の「WGCメキシコ選手権」を除き、すべての時間を米国で過ごしている。北米では文化の違いもあって、現在もゴルフコースや市街でマスクをしている人を見かけることは、ほぼないと言っていい。その反面、インターネット上で見かけるのは心配なニュースばかり。「大丈夫だという人もいれば、危ないという人もいる。その情報のどちらが本当なのか分からない」と不安ばかりが募る状況だ。

米女子ツアーはシーズン序盤のアジアシリーズ3試合を取りやめ、国内女子ツアーも現段階で2試合が中止となり、開幕のめどが立っていない。世界ランキングポイント加算対象試合が減少し、「東京オリンピック」日本女子代表の争いが停滞していることも知っている。

「こればかりは仕方のないことだけど、上位にいる選手は…。(畑岡)奈紗ちゃんはこっち(米本土で再開する米ツアー)でやっているけれど、あとのふたり(渋野日向子鈴木愛)はどうなのかな、歯がゆい気持ちで見ているのでは」と思いやった。

ここへきて、オリンピックそのものの開催の是非を問う声も大きくなっている。日本男子のエースも「やっていいのか悪いのか、分からないですよね、それは…」と複雑な心境を口にした。

5日(木)開幕の「アーノルド・パーマー招待」に出場する。「自分が良いプレーをして、何か励みになればなとは思う。まずは自分が(病気に)かからないようにするのが一番ですけど」。日本国内ではゴルフのみならず、スポーツ界全体に元気がない。海の向こうからの良いニュースは、普段以上に喜ばれるかもしれない。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2020年 アーノルドパーマー招待