浅地洋佑がWGCで最終日ベストの「65」 不振フェードをいきなりドローに
2019/11/03 19:10
◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(3日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7264yd(パー72)
世界選手権初出場の浅地洋佑が最終日にフィールドベストスコアをたたき出した。63位タイから9バーディ、2ボギーで回り、ティレル・ハットン(イングランド)と並ぶ「65」。逆転の発想で、不振だったショットを立て直し、通算2アンダー38位タイで終えた。
「左サイドのピンばかりで難しかった」と話したのは「75」をたたいた2日目のこと。最近は思うようなショットが打てない試合が続いていた。持ち球はフェードだが、「ずっと引っかけ気味の(左に行く)球が出ていた。疲れも出て体を使えていなかった」という。3日目のラウンドを終えて決心。「フェードをイメージしても気持ちよくない。いっそのことドローで行ってやろう!」。ターゲットを普段よりも右に置き、難コースを攻め込んだ。
出だし10番からアイアンショットがピンそばをとらえて3連続バーディ発進を決めた。バンカーからチップインさせた14番(パー5)から2連続。後半アウトも3つスコアを伸ばした。
日本ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」をスキップして参戦した初のWGC。「ドローでも行けるというのは、調子が悪くなったときの修正法としても活かせそうです」と大いに納得した。「そこまで成績は良くなかったけど、僕でもビックスコアを出せると分かったので、ものすごい収穫。また来年ここに戻ってきたいし、帰って日本ツアーの賞金王目指して頑張りたい」。賞金ランク9位から残り5試合に臨む。(中国・上海/桂川洋一)