2019年 セーフウェイオープン

求められたリスキーショット 松山英樹の今季初戦は予選落ち

2019/09/28 11:47
自身のシーズン初戦は予選落ちに終わった松山英樹

◇米国男子◇セーフウェイオープン 2日目(27日)◇シルバラードリゾート&スパ ノース(カリフォルニア州)◇7166yd(パー72)

初日に続いてパープレーの「72」。「崩れる雰囲気はまったくなかったけど、伸ばすためにはぜんぜんダメな内容だった」という松山英樹は、通算イーブンパーでカットラインに2打届かずに予選落ち。トップが通算12アンダーまで伸ばす中、2バーディ、2ボギーのおとなしい内容では週末の切符はつかめなかった。

後半16番(パー5)でバーディを奪い、カットラインまであと1打に迫った17番。ティショットをフェアウェイに置いた松山は、打ち上げとなるピンまでは残り106yd。だが、52度のウェッジで放った第2打は、グリーンに届かずに花道へと転がり落ちてボギーとした。

松山は顔をしかめて振り返る。「やっぱりグリーンが硬いというか、ウェッジで打てば止まるのか、それとも跳ねてしまうのかというところで…。どっちかなと思いながら、(風が)フォローだったので、スピンを掛けにいったら風がぜんぜん来なかった。予選通過と関係ないトップ争いをしていたら、ああいうリスキーなショットは打たなくてよかったと思うし、パターが入っていない分、ショットでつけたいっていう気持ちが出たんじゃないかなと思います」。ハイリスク、ハイリターンな選択をせざるを得ない状況に追い込まれていた。

うーん、カップが遠い…

ティショットの精度は初日よりも向上し、フェアウェイキープは6回から9回へ増えた。「あまり悪いところも出なかったし、だいぶ思ったとおりのスイングができ始めている」と手応えは増しているが、初日から苦しんだ距離感のアジャストと、読み切れないグリーンが、この日もスコアメイクを妨げた。

今年7月以降、これで3度目の予選落ち。直近3シーズンで、予選落ちをそれぞれ2回ずつに抑えていた松山にとってはハイペースだ。感触と裏腹なことが、なおさらもどかしい。「あとは、どう結果につなげていくかだと思う。まあ、そこが一番難しいんですけど…」と口調は重いが、「これより悪い成績はないので、来週から頑張りたいと思います」と振り切るように前を向いた。(カリフォルニア州ナパ/今岡涼太)

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