2019年 ウィンダム選手権

小平智 プレーオフシリーズ進出に高いハードル

2019/08/01 11:45
練習グリーンでイム・ソンジェと談笑する小平智

◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前情報(31日)◇セッジフィールドCC (ノースカロライナ州)◇7127yd(パー70)

小平智にとっては今大会がシーズン最終戦となる可能性がある。フェデックスカップポイントランキングは185位。次週からのプレーオフシリーズ(全3戦)に進むためには同125位に入るのが条件。今大会を3位以下で終えると、そのハードルを越えられない。

ボーダーライン上にいる125位のアレックス・ノレン(スウェーデン)は現在363pt。小平は141ptで大きく引き離されている。2週前の「バーバゾル選手権」までに21試合の出場で予選落ちが9回。今季最もポイントを稼いだ試合は3月、24位タイだった「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」で30ptだった。

それゆえ、状況的には“最後の大一番”といえども謙虚に現状を受け入れている。「そこ(プレーオフ)は意識しているけれど、意識し過ぎるよりも一つひとつの試合を大事にしていくことの方が大事。まずこの試合で予選を通って、上を目指せる位置にいたい」と冷静だ。

もちろん、その先には昨年4月に「RBCヘリテージ」で手にした優勝シード(来季が最終年)の資格で出場できる次のシーズンがある。成績的には低迷から抜け出せないが、「ここ最近、すごく調子は良くて、予選も通るようになってきた。まだ上には行けていないけれど、感覚的にはすごく良いものをつかんでいるつもり」と話した。

オープンウィークにした前週は拠点のフロリダで調整した。「7日のうち4日が雨で、ちょっと打って終わっちゃったというのが多かった」と休養は十分。昨年、予選落ちしたコースが相手とあっても、持つ印象は悪くない。開幕3日前のプロアマ戦で18ホールをチェックし「すごく好きなコース。結構、(ショットの)的も絞りやすいし、タイトなので自分向きなのかな」と改めて感じた。

直近3年はいずれも優勝スコアが通算20アンダーを越えた。「初日からしっかりアンダーで回って流れに乗りたい」とアグレッシブにプレーする。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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