国内男子ツアー

1回戦敗退選手が別コースでプロアマ戦に参加/ネスレマッチプレー

2015/09/12 19:17
登別カントリー倶楽部で行われたサタデープロアマ。宮本勝昌をはじめ2回戦進出を逃した全選手が参加した

北海道の恵庭カントリー倶楽部で行われているツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」。32人の日本人選手が出場し、2度目の開催となった今年も新たな取り組みが実施されている。大会2日目の12日(土)に、前日の1回戦で敗れた全選手が、近隣コースでプロアマ戦に参加した。

2回戦進出を逃した16人はこの日、恵庭から自動車で約1時間30分の場所にある登別カントリー倶楽部で、トーナメント開催を支えるスポンサー関係者をおもてなし。昼食会、レッスン会に続いてラウンドを行った。トーナメント会場での事前練習の意味を含むプロアマとは異なり、すべてのプロがアマチュアと同じレギュラーティからプレー。コース内では男子プロの技術とパワーに感嘆の声が上がった。

藤田寛之はネスレのコーヒーでひとやすみ

マッチプレー開幕前日(10日)に続くプロアマ参加となった石川遼は「昼食を一緒に食べて、練習場でも交流を深めてスタートするのは、コミュニケーションが取れてとてもいい。和やかなムードで最初からプレーできる」と終始リラックス。

主戦場の米ツアーに比べ、選手には時間的にも負担のかかるシステムだが「アメリカは試合数が多く、(大会開催を希望する)スポンサーが待っている状態。日本とは状況が違う。今回のようなプロアマをすることで、日本の男子ツアーの試合数が増えるきっかけになってほしい」と話した。

ほとんどの選手は翌週に札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで行われる国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」に備えて道内に残ることもあり「こういうタイミングで、北海道でプロアマをさせてもらうのはありがたい」とは藤田寛之。かつて選手会長を務めた宮本勝昌は「シニアツアーには土曜日のプロアマが多く、評判が良いと聞いている。機会があればレギュラーツアーでも増やしていいと思う。今回のプロアマが、男子ツアーを盛り上げる良いきっかけになれば」と歓迎した。