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マッチプレーの怖さ 終盤猛追も…石川は1日で姿を消す

2014/09/12 16:34
17番でバーディを奪い、土壇場でオールスクエアへと戻した石川だったが…

葛城GC(静岡県)で開幕した「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」の初日、1回戦で貞方章男と対戦した石川遼は1ダウンで敗退。「自分がミスをたくさんした。負けの原因は自分にある」と、頭を垂れた。

序盤、石川はショットがぶれて、なかなかチャンスを作れない。5番で貞方にOKバーディを奪われると、6番では左ラフからバンカーへ入れてボギーを献上。2ダウンと苦しい展開を強いられる。

「ショットも良くなかったし、パットも入ってくれなかった。(貞方)章男さんはしっかりと刻んでグリーンに載せて、パーを確定させるゴルフをしていた」と、後手後手に回らされ、挽回のきっかけを作れない。

それでも、16番では貞方のOBによって1ダウンに巻き返し、17番では10メートルのバーディパットを沈めるとパターを持った左手を突き上げた。

土壇場で試合を振り出しへと戻し、オールスクエアで迎えた最終18番(パー5)。ティショットを右ラフに入れた石川は、貞方が2オンを狙わないことを見極めると、自身もレイアップを選択し、3打目勝負に切り替えた。

だが、手前3メートルにつけた石川に対し、貞方は1メートルへ。「(最後のパットは)かなり上りがきつく、インパクトでパチンと入らないと届かない感じだった。グリーンに慣れるのにも時間が掛かった」と、パーで終えた石川に対し、貞方はきっちりとバーディを奪い1アップで締めくくった。

「今日がストロークプレーの初日であれば、良い終わり方になったと思う。でも、マッチプレーであることは分かっているし、これがマッチプレー」。わずか18ホールの短期決戦の厳しさを、11年ぶりに日本開催されたマッチプレーで石川は思い知らされることとなった。(静岡県袋井市/今岡涼太)