2019年 全米女子オープン

比嘉真美子が“恵みの中断”で首位キープ 再開から連続バーディ

2019/06/01 11:21
暫定ながら単独首位で第2ラウンドを終えた比嘉真美子

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 2日目(31日)◇カントリークラブ・オブ・チャールストン(サウスカロライナ州)◇6535yd(パー71)

午後1時18分にスタートして、ホールアウトしたのは約7時間後の8時20分。単独首位から出た比嘉真美子は、風、雷、アップ、ダウンと盛りだくさんの長い1日をイーブンパーの「71」で乗り切り、通算6アンダーとして暫定ながら首位をキープした。

風が強くなる午後スタートで、比嘉は「風が昨日より吹いていたし、考え過ぎて体が力み、リズムが安定しなかった」と、10番から出た序盤はショットがぶれた。

16番では1Wショットが左に出て「フォアー!」。18番は左ラフからの第2打をグリーン右に落としたが、いずれも1ピンほどのパーパットをねじ込んで、なんとかピンチを切り抜ける。だが、パーオンを逃した1番、2番で連続ボギー。首位の座を明け渡した4番グリーンで、中断を告げるホーンが鳴った。

雷鳴が轟いた2時間弱。再開に向けたパッティンググリーンで、比嘉は「下りフック、下りフック」とつぶやいていた。もちろん、4番グリーンで残したバーディパットのラインだった。再開直後に、この3mのバーディパットを沈めると、続く5番(パー5)で連続バーディ。結局、中断までの2オーバーを再開後の6ホールで帳消しにした。

「きょうはタフな1日だと予想していたけど、イーブンで終えられて合格点をあげても良いくらいの出来だった。(雷雨の予報で)最悪、ハーフを回れたらいいなという気持ちだったけど、18ホールプレーすることができて本当にラッキーだった」と、安どの表情で振り返った。

昨年のイギリスに続く海外メジャーでの優勝争いだが、比嘉は周囲の期待を制するようにこう言った。「私にとってこんなに大きな大会は初めてで、あまり自分に期待していないというのが正直なところです。自分がベストのパフォーマンスをしたと思えたらそれでいいので、あまり緊張とかはないですね」。景色が変わる決勝ラウンドでも、その気持ちを持ち続けたい。(サウスカロライナ州チャールストン/今岡涼太)

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