2019年 全米女子オープン

18歳の上野菜々子 メジャー切符を手に憧れのアメリカへ

2019/04/23 07:15
2オーバー3位タイで「全米女子オープン」出場を決めたアマチュアの上野菜々子

◇米国女子◇全米女子オープン 最終予選会(22日)◇大利根カントリークラブ(茨城県)◇東コース/6678yd 西コース/6676yd(ともにパー72)◇出場選手102人

2000年生まれの18歳。アマチュアの上野菜々子が、初の海外メジャー出場権とともに憧れのアメリカ行きを決めた。最終組のホールアウトを30分待ち、通算2オーバーの3位タイで「全米女子オープン」(5月30日~/サウスカロライナ州・チャールストンCC)の出場が確定すると、「不思議な気持ちというか、うれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

上位4枠を争う36ホールの戦いは西コースからスタート。序盤に3つのボギーを喫すると、前半7番では「グリーンの速さに対応できなかった」とピンの真横からのパットが「グリーンの外のラフまで転がった」。大きくオーバーさせて「行ったり来たり」のトリプルボギーとし、一時は6オーバーまで落とした。その後は2つ戻し、4オーバー「76」で前半戦を終えた。

「きょうは2ラウンドあったので、まだ巻き返せると思っていた」と、次の東コースで本領発揮した。「手前から攻めることを徹底した」と5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」とし、通算2オーバーに戻してホールアウト。「だめだと思っていたけど、上がってきたら2位だったのであるかなと思った」と、望みを胸に後続を待った。

テレビの中のタイガー・ウッズジョーダン・スピースを目にして、PGAツアーに憧れを抱くようになった。高校2年の時には、宮崎でアメリカ選手との交流試合があった。「一緒に買い物に行ったり、すごくフレンドリーに接してくれた。いまもSNSでやり取りをしている」と、以降はアメリカ自体に憧れを持つようになったという。「街並みだったり、人との接し方だったり。とにかく行きたい場所。まずアメリカの地に立てるというだけでうれしいです」。

この日、アマチュアトップの通算1アンダー2位で突破を決めた吉田優利や、3週前の「オーガスタナショナル女子アマチュア」で3位に入る活躍を見せた安田祐香(大手前大1年)とは同学年。「試合は自分のスコアが大事なので、ライバル意識はあんまりもっていないけど、負けたくないという気持ちはある」と闘志を内に秘め、大舞台への準備を進める。(茨城県坂東市/柴田雄平)

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