横峯さくら、9度目の全英で苦手リンクス克服へ
◇海外女子メジャー◇全英リコー女子オープン 事前(1日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6585yd(パー72)
日本勢6人の中で最多9度目の出場になる横峯さくらは、リンクスコースとの相性が悪いという。大会の予選通過率は50%(8試合中4度)。これは4度以上出場したメジャー大会の中で最も悪い数字だ。
2年ぶり出場の舞台は、男女あわせメジャー開催計20度目になる名門・ロイヤルリザム&セントアンズGC。グレートブリテン島とアイルランドを隔てるアイリッシュ海に面し、多くの英国コース同様に強風やポットバンカーが選手の前に立ちはだかる。前回開催コースになった2009年大会は、国内ツアー賞金女王に照準をあわせていたため出場を辞退している。
前週は試合がなく日本からベルギー・ブリュッセルを経由し29日(日)に英国入り。開幕前日までに日本勢最多30ホール以上の事前ラウンドを重ねた。「これまで(リンクスは)攻略できた試しがないから…。今週は右からの横風と思って打ったらフォローで大きくオーバーってこともあった。秘密兵器みたいなものがあったらいいけどまったくなくて」と苦笑い。
「改めて風で本当に変わるなって思った。フェアウェイは決して狭くはないけど、良い位置にバンカーがあって入れたらボギーはしょうがない」と印象を口にし、「風がないときに貯金するしかない」とミッシェル・ウィらと同組でスタートする初日の意気込みを語った。
今季は米ツアーでは自己最高の2位となった「ショップライトLPGA」(6月)を終えると、その後は4試合で2度の予選落ち。成績は下降線をたどるが、「最近は日本でも良い成績を残せていないが、ショットも曲がらなくなってきた。ちょっとは上向いてる、マシになっている、と思いたい」。リンクスコースに対しては何度も苦手意識を口にしながら、自らの調子については前向きな言葉を並べた。(イングランド・リザムセントアンズ/林洋平)