2016年 全英リコー女子オープン

五輪逃しのモヤモヤ晴れた?宮里美香「今はすごく楽」

2016/07/30 07:30
我慢のプレーを続ける宮里美香。ピンチにもショートゲームが冴える

海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」2日目。宮里美香は2バーディ、1ボギー「71」で通算4アンダーとした。順位こそ4つ下げて15位だが、首位とは7打差で上位を狙える好位置に「伸ばせて良かった。あすも伸ばせるようにしたい」と意気込んだ。

曇天のもとティオフした。1番で「ラッキーでした」とスライスからフックに変わる約6mの難しいラインを決めバーディを先行させた。サーっと音を立てる雨が降り出した8番パー3では約2mを決めてしのぐなど、パーを並べた。雨天では「より集中できるんです」と言った。

12番ではラフから約1mにつけ、2つ目のバーディに拳を握った。グリーン右奥のファーストカットのアプローチが5mオーバーした13番も、パーでしのいだ。14番パー3では「全然当たらなかった」とティショットをグリーン奥にこぼし、唯一のボギーをたたいた。「1打1打に集中できている」と、その後は安定感あるプレーに終始しホールアウトした。

心を覆ったモヤモヤは晴れ始めている。リオデャネイロ五輪の代表切符をかけた「全米女子オープン」で予選落ちを喫した。夢舞台への道が絶たれ、試合後には涙が止まらなかった。気持ちが先行し、集中しきれなかった。「試合中に色々考えていた。良いプレーをしなければと思っても、頭の中に(五輪が)よぎったりした」

同大会の翌週をオープンウィークとし、フロリダ州オークランドの家で過ごした。「買い物したりしました」と、込み上げる悔しさを徐々に落ち着かせた。「今はすごく楽です。色々考えなければいけないゴルフは楽しくない」。穏やかな笑顔を見せた。(イングランド・ウォーバーン/林洋平)

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