「自分をコントロールしたい」宮里藍、首位と2打差で決勝へ
2016/06/11 13:42
シアトル郊外にあるサハリーCCで行われた海外メジャー「KPMG女子PGA選手権」2日目。宮里藍は3バーディ、2ボギーの「70」(パー71)とスコアを伸ばし、20位タイから6位へと浮上。首位と2打差で決勝ラウンドへと駒を進めた。
この日の平均スコアは「75.23」。気温は低く、午後からは小雨もぱらつく、あいにくの空模様。その中で宮里は集中力を切らさなかった。
前半は3番で左2m半、6番(パー5)で手前1m半のバーディパットを沈めたが、フェアウェイを外した4番、7番でボギーとしてイーブンパーで折り返した。
12番でガードバンカーにつかまり、6mのパットを残した宮里だが、これを沈めてパーセーブ。「流れを決めたのはあのパーパット。あれが大きかった」と続く13番では10mのバーディパットをカップに沈めた。
ここ2週間、パッティング時にハンドファーストにすることを意識していたという宮里だが「やり過ぎて右に押し出すことが多かった」と気付きラウンド中に修正した。「うまく、はまってくれた」と、この日は1パット9回の計27パット。後半はボギーなしで乗り切った。
同組で回ったブルック・ヘンダーソン(カナダ)が通算2アンダーで首位タイにいる。その差は2打だが、宮里はストローク以上の差を感じている。「(ヘンダーソンは)ショットは曲がっていても安定感があるし、バーディチャンスの数が圧倒的に違う」。
「(私が)上位を追いかけるのは現実的には厳しいと思う」。
週末の戦いは、「どれだけ自分をうまくコントロールできるかだけをやっていきたい」と話した。周りは見ない。自分との戦いだけに集中する。(ワシントン州サマミッシュ/今岡涼太)