2016年 スウィンギングスカートLPGA

2勝目王手の野村敏京はホールアウト後に呼び出し 不満顔も実は吉兆?

2016/04/24 13:35
野村敏京はこのバンカーショットで違反を疑われた(Ezra Shaw/Getty Images)

3打差のリードを守ってホールアウトした野村敏京は、それでも腑に落ちないという表情を浮かべた-。カリフォルニア州で開催中の米国女子ツアー「スウィンギングスカートLPGAクラシック」3日目、野村は3バーディ、2ボギーの「71」でプレー。通算10アンダーの首位で、ツアー2勝目をかけた最終日の戦いに挑む。

不満の源泉となったのは、6番(パー5)のバンカーからの3打目だ。「プレーヤーはスタンスをとるときに両足をしっかりと据えることは認められているが、スタンスの場所を作ってはならない」とするゴルフ規則13-3に違反したのではないかとの指摘があり、ホールアウト後に競技委員から呼び出しを受けた。

グリーン左のバンカーでボールが止まっていたのは、つま先下がりの傾斜が急な斜面。強い風が吹く中、野村は何度かスタンスを取り直し、素振りを繰り返した。「砂がボールに当たるくらいまで流れていた。しっかり素振りをして、砂が流れないように足を動かしたのが、問題だったのか…」と首をかしげたが、結局は違反なしとの裁定が下された。

「基準がない」と口をへの字に曲げ、『スタンスの場所を作る』ことの定義があいまいともいえる規則への疑問も口にした。

だが、本人が明かしたところによると、ツアー初優勝を飾った2月の「オーストラリア女子オープン」でも、バンカーでのプレーに疑義が呈されていたのだという。こちらも違反とは認定されなかったそうだが、同じような展開は吉兆かもしれない?

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