2015年 全米女子オープン

緊張無縁の葭葉ルミの「ヤバい」 横峯さくらと初の同組に

2015/07/12 09:55
メジャー大会の決勝ラウンドでも上位で堂々プレーした。葭葉ルミは12位で最終日へ

ペンシルバニア州にあるランカスターCCで行われている海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」3日目を終え、通算イーブンパーで12位の葭葉ルミと、通算1オーバーで18位の横峯さくらが、最終日に同組の2サムで回ることになった。

葭葉は今回が海外メジャー初参戦。この日はモーガン・プレッセルとともに回ったが、「(モーガンは)人気のある選手だし、観客の声援がいいなと思った」と、緊張感はどこ吹く風だ。

自身が緊張したのはスタートホールの1番だけと振り返った。6番(パー3)のティショットは、左サイドに切られたピンを「ちょっと狙いにいき過ぎた」と左クリークに落としたが、3打目はティから打ち直してピン手前5mへ。「打ち直しは結構うまくいった」とダブルボギーにも胸を張る。続く7番(パー5)は2オンも狙えたが「そんなにガツガツ行く必要もないかなと。無難に刻んだのが攻めになった」と3打目を1.5mにつけてバーディ奪取。「そこからはそんなに大きいミスはなかった」と流れに乗った。

この日のスタート前にも、TV解説で現地に来ているグレッグ・ノーマンに声をかけられ「“がんばって”、みたいな感じで言われた」というが、レジェンドとの遭遇にも葭葉はさらり。

だが、最終日に横峯さくらと同組になることが分かると、その大きな瞳を見開いた。

「え、まじですか?それが一番やばいかも」。

父・良郎氏との電話でショットが復調。最終日に期待大の横峯さくら

2014年からレギュラーツアーに本格参戦している葭葉だが、横峯とは過去同組で回ったことがないのだという。その初体験が、「全米女子オープン」という大舞台。「緊張するかも…」と、突然モジモジし始めた。

その横峯は、昨晩父との電話でスイングに光明を見出して、この日は3アンダー「67」を出したばかり。どんな有名外国人選手よりも、葭葉にとっては日本が誇る看板選手の存在感が大きいようだ。(ペンシルバニア州ランカスター/今岡涼太)

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