2015年 全米女子オープン

梅ちゃんリポート(1)コースの特徴について/全米女子オープン

2015/07/08 15:00
初の海外メジャーに挑戦する鈴木愛(左)をサポートする梅原キャディ

今週、アメリカのペンシルバニア州で行われる「全米女子オープン」で鈴木愛選手のキャディをやらせて頂きますキャディの梅原敦です。

この場をお借り致しまして、初の海外メジャーに挑戦する鈴木選手の奮闘ぶりや今年の全米女子オープンの雰囲気なんかを、できるだけリアルタイムに近い、冷めない時間帯に皆様にお届けできたらなって思っています。テレビ観戦のおともに、このリポートも一緒に楽しんで頂けたら嬉しいですね。

さて、今年の舞台・ランカスターカントリークラブですが、この2日間ラウンドした僕の印象は、まず距離が長い。日本では平均的な飛距離より約10ヤードは前に行く鈴木選手でさえ、ここではグリーンを狙うショットでユーティリティを持たされる場面がほとんどなんです。17番パー3のティショットや、9番、18番のパー4のセカンドショットは3Wでしたから…。

でも、特に距離の長さを意識させられるのはインコースで、アウトコースは距離よりも高低差による攻めづらさを感じます。ティグラウンドからほぼ狙い目が見えるインコースと違い、アウトコースは各ホールにアップダウンがあり、最大の高低差が約35ヤードのホールもあるんですから。もちろんそれだけ風の影響も受けやすい。なので、このコースはアウトとインでは全く顔が違うんです。

ランカスターCCはまず距離が長い!フェアウェイもグリーンも傾斜が強いのが特徴です!

感覚的に、各選手どちらが得意でどちらが苦手かはもちろんあるでしょうけど、実際はその日の調子次第でしょう。他の試合と違って、ここではアウトとインで大きくスコアの差が出る選手が何人か出ることが予想されますね。

あとは、フェアウェイに平らな部分がほとんどないってこと。実際に、ほぼ平らなところから打てるホールは2ホールだけかな。それ以外は全て傾斜から。それもほとんどがつま先上がりのライなんです。

残りの距離が長い中で、つま先上がりのライからどのようにグリーンをとらえられるかどうかがランカスター攻略の大きなポイントとなることでしょう。続きはまた明日。

■ 梅原敦(うめはら・あつし)

1974年4月5日生まれ。41歳。京都府出身で学生時代は野球少年としてならし、専門学校卒業後に兵庫県内のゴルフ場に就職する。98年から2013年末まで、15年間にわたり藤田寛之の専属キャディとして活躍し、14年からはフリーに転身。男女ツアーを通じ、さまざまな選手のキャディとして選手をサポートし続けている。愛称は「梅ちゃん」。

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