2015年 ISPSハンダ オーストラリア女子

宮里美香 スコア落とすも16位にUP「明日以降が大事」

2015/02/20 19:29
2日目を終えて通算1オーバー。上位争いに加わっている宮里美香

ロイヤルメルボルンGCを覆った朝もやのため、「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」2日目のスタートは20分遅れ。厳しいピンポジションも相まって、12時半にティオフした宮里美香がホールアウトしたのは5時間半後の18時過ぎだった。長丁場となった1日だったが、宮里は3バーディ、4ボギーの「74」(パー73)で回って通算1オーバーの16位タイで戻ってきた。

「タフな1日で、前半からボギーが続いたけど、そこからカムバックすることができた」と宮里。2番(パー5)でボギーを先行させ、6番、7番でも連続ボギーを叩いたが、9番、10番と連続バーディを取り返す粘り強さで、上位争いに踏みとどまった。

「ショットの精度が上がっている」のが宮里の感じる手応えだ。90年近い歴史を誇るコースはグリーンが硬く、ピンポイントで落とすショットの精度が求められる。終盤の15番、16番では、2~3mのパーパットもしぶとく沈めた。

今年から契約する工藤健正トレーナーは、走り込みなどトレーニング量を増やし、基礎体力の向上に努めている。「それもつながっていると思う」と宮里は成果を口にした。

悔やんだのは17番(パー5)の3打目のミスショット。132yを9Iで「しっかり目」で打とうとしたが、つま先上がりのライから押し出してしまい、バンカーに入れてボギーとした。それでも、直後の18番で「獲りにいった」と5UTのハイフェードでピンそば1.5mにぴたりとつけるスーパーショットで締めくくった。

初日の23位から順位はアップ。「スコアを落として順位が上がっているのが面白い。みんなスコアメイクに苦しんでいると思うので、しっかり伸ばすゴルフができれば優勝争いに加われる。明日以降が大事」と、週末を見据えて気合いを入れた。(オーストラリア・メルボルン/今岡涼太)

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