2015年 ピュアシルク バハマLPGA

パット改善のカギはヘッドアップにあり? 宮里藍「別人のように入った」

2015/02/08 10:00
この日29ホールをプレーした宮里藍。暫定ながら17位タイに浮上して最終日を迎える

米国女子ツアー今季第2戦「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」の3日目。第2ラウンドの残り11ホールと、第3ラウンドを終えた宮里藍が、通算6アンダーで暫定ながら首位と4打差の17位タイに浮上した。

2オーバーの暫定69位と予選カットライン上にいた宮里は午前8時、第2ラウンドの前半17番(パー3)からプレーを再開。アゲインストの風にも押されてティショットをグリーン手前に落としたが、「あれは大きかった」というチップインバーディで長い1日を飛び出した。

続く18番(パー5)も連続で伸ばし、「早い段階でイーブンに戻せたのは大きかった」。弾みをつけて乗り込んだ後半も、5番で再びチップインを決めるなど2つ伸ばし、通算2アンダーは33位タイ。開幕戦に続く予選通過を決めた。

ヘッドアップはまだまだ・・・。1日を通してこの徹底ぶりだった

今季の目標をパットの自信回復に挙げ、今は結果は二の次であることを前週から強調してきた宮里。この日は「これまで項目が4つ、5つあった」というパットへの取り組みをシンプルにし、「ヘッドアップしないこと」だけに集中。「打った後にボール(の転がり)が止まるまで、頭を上げないイメージ」という徹底した取り組みが、第3ラウンドで好スコアに直結する。

1番から5番まではボギーとバーディが交互にくる目まぐるしい展開。その中で、2番では10mのロングパット、4番では下りスライスの2.5mのバーディパットを決めて粘りを見せる。7番(パー5)で3つ目のバーディ。さらに後半は、7mをねじ込んだ13番を含めて4バーディを重ね、7バーディ、3ボギーの「69」。カットライン付近から、一気に上位の背中に接近した。

この日29ホールで11個のバーディを量産。第3ラウンドは27パットに抑え込んだ。「パットが別人のように入ってくれた」と、日没間際にホールアウトした疲労を感じさせず、声を弾ませた。「まだ2戦目。自分がやっていることに手応えを感じながら、少しずつ自信がついていけばいい」。明日も、最後まで無欲を貫く。(バハマ国ナッソー/塚田達也)

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