横峯さくらにルーキーの洗礼 遠い開幕戦の出場権
フロリダ州のゴールデンオカラGCで28日(水)に開幕を迎える、米国女子ツアーの2015年シーズン初戦「コーツゴルフ選手権 by R+L Carriers」。今季から米国ツアーに本格参戦する横峯さくらは、開幕戦の出場権をかけて24日(土)に当地で行われた予選会(出場84人)にエントリーし、3オーバー「75」で通過条件の上位2人に届かなかった。同じく出場した有村智恵も7オーバーに終わった。
「全部が手探り状態」という初の米ツアー本格参戦で、いきなり体調管理でつまずいた。「体調が良くなくて。風邪かもしれません」と、ホールアウト後の横峯は明らかな鼻声。「プレーするかしないか迷ったけれど、良い経験になると思って」というほどの症状だった。
「ベストなコンディションではなかったのは残念だけど、これも自己責任。食事面とか移動、時差ボケとかの面も含めて、体調管理をしっかりしないといけないと改めて思った」。体調不良がなければ「アンダーで回れていたかもしれない」と好調を自認していただけに、なおさら悔いが募る。
そもそも、開幕戦から予選会からのエントリーを強いられたことが想定外だった。横峯は、昨年末のファイナルQTを11位で突破して今季フルシーズンの出場権を獲得。しかし、開幕戦の出場選手120人のフィールドからは漏れ、ウェイティング(出場優先順位)6番目に留まった。「QTを通れば全部の試合に出られると思っていたので、まさかマンデー(予選会)から、という感じだった。1日しかないし、マンデーは難しい」。
日本ツアーでは、QTランク35位くらいまではほぼ全試合に出場できるだけに、そのギャップを痛感した様子。「ルーキーの立場は厳しい?そうですね・・・」と、予想以上にシビアな立場を認めるしかなかった。
横峯にはまだ繰り上がり出場の可能性は残っているため、開幕前日の27日(火)までは当地に留まる見込み。横峯は、次週第2戦の「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」も出場権がなく、再び予選会にエントリーする予定だ。なお、現時点で出場が確定しているのは、第3戦「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」(2月19日~)のみとなっている。(フロリダ州オカラ/塚田達也)