藍、無念の帰宅で今季終戦 早期結婚は否定
三重県にある近鉄賢島CCで開幕した国内ツアー公認の米ツアー公式戦「ミズノクラシック」で、ウェイティングからの出場を目指していた宮里藍だが、最終組がスタートする10時までに欠場者は出ず、本戦をプレーする機会は得られなかった。
今季の米女子ツアーはこの試合を含めて残り3試合だが、今後の試合の出場権を持たない宮里の今シーズンはこれで終了。来季のスケジュールはまだ発表されていないが、1月下旬と想定される新シーズン開幕まで長いオフに入ることになる。
昨年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でパターを変えたことをきっかけに狂い始めたというパットのフィーリング。その修正に悩まされた今年だったが、今は「練習では出来ているし、ストロークうんぬんではない。メンタルの方が圧倒的に大きい」という。「ただ、そこに気づけているので、だからこそオフに明確に取り組める」と課題の洗い出しは済んでいる状態だ。
そのため、毎年正月は実家のある沖縄で過ごしているが、今オフは12月中旬にアメリカへと戻り、ミニツアーへの出場も検討しているという。「今までやったことがないけど、早めに(アメリカに)帰って、小さな試合に出て、今から12月までの2ヶ月弱にやったことがどれだけ出来るか、そういうことも試してみたい」と打ち明けた。
同い年の横峯さくらが結婚し、宮里も適齢期を迎えているが、「私は同時進行出来ない人。ただでさえゴルフが中途半端なのに、そういうところに意識がいくと難しい」と自身の早期結婚については否定する。「そういう年齢になったと思うし、そういう人生プランも必要だけど、今はパッティング優先です(苦笑)」。
宮里のゴルフ人生はこれからも続いていく。「これからまた新しい自分を作り上げていくくらいの気持ちで、腰を据えてパッティングと向き合いたい」と、いま自身が取り組むべき最優先課題を明言した。(三重県志摩市/今岡涼太)