2014年 ウェグマンズLPGA選手権

日本勢はグリーン上で足止め 下位停滞のまま最終日へ

2014/08/17 08:27
決勝ラウンドに進んだ日本勢3人は、揃ってパット苦しむ1日に

決勝ラウンドに進んだ日本勢3人が、なかなか浮上の機会をつかめないでいる。海外女子メジャー「ウェグマンズLPGA選手権」3日目を終えて、イーブンパー「72」でプレーした野村敏京の通算1オーバー、40位が最高位。「73」の有村智恵は通算3オーバー54位、「74」の上原彩子は通算4オーバー59位とアンダーパーまで踏み込めず、停滞したまま明日の最終日を迎えることになった。

目標のトップ10に向けて、44位から「アンダーを出さなくてはいけない」と臨んだ野村だが、4バーディ、4ボギーの内容に「今日もボギーをたくさん打ってしまった。パットが入らなかった」と肩を落とした。今週の日本勢で唯一のパワーヒッターは、3番と14番のパー5で2オンからバーディを奪うなど見せ場も作ったが、14番は1メートル弱のイーグルパットを外してのもの。ここでもパットが足を引っぱる結果になり、飛距離のアドバンテージを生かせないラウンドが続いている。

有村と上原もパットに苦しんだ。昨日は35パットを叩いた有村は、この日も「パットに不安があった」との悪い予感が的中。「今日は風もなく、グリーンもそれほど硬くなかったので伸ばせる日だと思っていたけど、パットが入らなかった」。465ヤードともっとも短いパー5の前半3番では、2メートルのバーディパットを決めきれず。チャンスホールで流れを築けず「フラストレーションが溜まった」と、1バーディ、2ボギーに留まった。

一方の上原も「ピンポジが難しいところに切ってあって、タッチが合わなかった」と2バーディ、4ボギー。前半の5番、8番とたて続けに3パットボギーを叩き、「グリーンに乗っても気が抜けなかった」と疲労の色は濃かった。「あと1日、しっかり耐えて少しでもバーディを獲れるように頑張りたい」。身上とする粘りのゴルフで、最終日こそ意地を見せたい。(ニューヨーク州ピッツフォード/塚田達也)

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