2014年 全米女子オープン

スタンバイ!今季絶好調の成田美寿々が初メジャーへ

2014/06/19 09:18
メジャー出場は世界ランキングアップのため…成田は五輪への道を探る独特の戦いに挑んでいる

今季の国内女子ツアーで既に2勝を挙げている成田美寿々が、「全米女子オープン」で海外メジャーに初挑戦する。ノースカロライナ州のパインハーストNo.2には前週に入り、調整を開始。開幕前日の18日(水)は、初日のスタート時刻に合わせて午前6時45分に練習ラウンドを開始するなど、準備万端の印象を周囲に持たせた。

周到なシミュレーションで浮かび上がった懸念材料は、ティオフ前の時間の使い方だった。普段から1時間半前にコースでの練習を開始する成田は、この日午前5時15分に練習場へ姿を現した。まだ夜が明けていなかった。「5時50分になって明るくなる。それまではどうしようかなと」。日本地区最終予選会をトップ通過してきたが、米ツアーでは新参者の1人。タフなスタート時刻は“洗礼”のひとつだが、その難条件を知らないまま初日を迎えるのとは、大きく違うはずだ。

「最初にやったときが一番難しく感じた」。難セッティングでのティショットのポジション、グリーン周りの確認作業を繰り返した3日間。「グリーンは若干硬くなっているかなって感じ。グリーン周りをグルって回って、絶対ダボを打たないためにはどうしたらいいのかを考えていた」。そして開幕前日。「太刀打ちできない難しさではないと思う」というのが今の心境だ。

「ワクワク感?それはありますね。早く試合で、自分がどの位置にいられるのか試したい」

目標を「五輪出場」と公言しているのは、アマチュア時代に「日本代表」に縁が無かったから。「ナショナルチームに入れなかったコンプレックスです」。世界に通じるのは、エリート街道だけじゃない。初メジャーでそれを証明する。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

2014年 全米女子オープン