2014年 クラフトナビスコ選手権

新星チャーリー・ハルに史上最年少メジャー制覇の可能性

2014/04/06 12:27
18歳が躍進! 6バーディを奪い11位タイから3位タイに浮上してきたC.ハル

米国女子ツアーのメジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」は3日目を終えて通算10アンダーのミッシェル・ウィとレクシー・トンプソンが首位で並んだ。前日首位タイの朴セリは2打差の通算8アンダー。その朴と並んで3位につけたのは、18歳の新星チャーリー・ハル(イングランド)だ。

昨年1月にプロ転向を果たし欧州ツアーに参戦すると、優勝こそ果たせなかったが2位に5回入ってルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。その成績で米国選抜と欧州選抜で戦う「ソルハイムカップ」に欧州チームの最年少メンバーとして17歳で出場を果たした。

「ソルハイムカップはすごく良い経験になりました。あの時はパッティングが良くて、レクシー・トンプソン、ポーラ・クリーマーなどと戦って勝利できたし、プレッシャーの中でゴルフをできたことが今の自信になっています」。

今年3月に、モロッコで行われた欧州ツアーの「ララ・メリアムカップ」をプレーオフの末に制して、プロ初勝利を果たしたばかり。米ツアーへの出場資格がないため、主催者推薦など単発での参戦となっている。「クラフトナビスコ-」は2012年にアマチュアとして出場し、その際は通算1オーバーの38位に入った。

「2年前のことはあまり覚えていません。3日目に4アンダーを出したことぐらいしか」。3月20日に18歳になったばかりのハルは謙虚に話す。首位と2打差で迎える最終日についても「(逆転優勝は)あまり考えていません。ただ、いつかメジャーで勝つことは、自分の人生の中で最高の瞬間になると思う。勝てるものなら勝ちたいとは思っています」と、気持ちを抑えてその時を待つ。

昨年は最終日を首位で迎えた朴仁妃(韓国)が逃げ切って優勝を果たしたが、今大会は09年から12年まで4年間連続で最終日の逆転劇が起きている。メジャーならではのプレッシャーは、経験に比例して大きくなる部分もある。追いかける新星ハルに、史上最年少メジャー制覇の可能性は十分ある。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/本橋英治)

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