2014年 HSBC女子チャンピオンズ

劇的なイーグル決着!クリーマー通算10勝目の喜び爆発

2014/03/02 20:40
プレーオフ2ホール目。劇的なイーグルフィニッシュにP.クリーマーは喜び爆発!

シンガポールのセントーサGCで開催された米国女子ツアー「HSBC女子チャンピオンズ」の最終日。通算10アンダーで首位に並びプレーオフに進んだポーラ・クリーマーアサハラ・ムニョス(スペイン)の対決は、クリーマーの劇的なイーグルフィニッシュで幕を閉じた。

2010年7月「全米女子オープン」以来4シーズンぶりの優勝により、今シーズンから導入されたポイントレース「レース・トゥ・CMEグルーブ」でトップに浮上。賞金ランキングでも2位に上がり、世界ランキングでは11位から8位とトップ10に食い込んだ。

18番パー5の繰り返しで実施されたプレーオフ。1ホール目でともにチャンスを逃しパーで分け合うと、クリーマーは2ホール目の第2打でグリーン右奥に2オン成功。対するムニョスは2打目を刻んだあとの3打目で、池の近くに切られたグリーン左端のピンを果敢に攻めて2.5メートルのチャンスにつけた。クリーマーは2オンしたとはいえ、ピンまで約23メートル。大きなフックラインで、グリーンを1段下がった先にあるカップを狙うには、3パットの危険をはらんでいた。

「寄せることも簡単じゃなかった。(打った後は)とにかくスローダウンして、と願っていたら、急にボールが消えたの。どんなに嬉しいか言葉では言い表せないわ」。ギャラリーの大歓声が起きるのと同時に両手を挙げてグリーン上を駆け、両手で顔を覆ってうれし涙に暮れた。

ウィニングパットを決めて感極まった後は、すぐに両親と婚約者に電話をかけて通算10勝目を報告した。「この3年あまりはとっても長かった。みんなと喜びを分かち合いたいわ。本当に最高!」。長く離れていた優勝者たちの輪に再び入り、「私にとって大きな優勝になったと思う」と続けた。

クリーマーは今季これで、開幕から4試合で優勝1回、3位タイが2回。世界でも抜群の人気を誇るタレントが、昨季のステーシー・ルイスに続き、復活気運の米国勢牽引役に名乗りをあげた。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)

2014年 HSBC女子チャンピオンズ