2013年 全米女子オープン

宮里藍が耐えるゴルフを続け8位タイで最終日へ

2013/06/30 09:56
16番ホールでバーディを奪いガッツポーズを見せる宮里藍。

海外女子メジャーの今季第3戦「全米女子オープン」は、3日目にして本来の我慢比べとなった。単独首位をキープする韓国の朴仁妃が唯一のアンダーパーで通算10アンダーまで伸ばし、この日イーブンパーでラウンドしたのは宮里藍を含め4人しかいなかった。

前日、2ホールを残してラウンドを終えた宮里は、7時のプレー再開から連続パーで終え、第2ラウンドを通算2オーバーの23位タイで終えた。その後は休憩を取り、11時に1番ティグラウンドに立って第3ラウンドをスタートした。

2番で6メートルのパーパットを決められずボギーを先行するが、8番でバーディ。12番パー3ではティショットがグリーン右サイドがバンカーに捕まると、ボールは半分以上砂に埋まった目玉状態。脱出には成功したが、グリーンに着弾したボールは、奥の刈り込まれた傾斜を勢いよく転がり落ちてしまった。

しかし続く第4打、打ち上げで20ヤードのアプローチをピン60センチに寄せて、1パットでのボギーで切り抜けた。「12番は目玉だったので難しいショットですし、あそこをボギーで抑えられたのは大きかったですね」と、この日のターニングポイントにあげる。

しかし終盤は15番、18番と2つのパー5が待ち受け「ここで2つバーディを獲れるチャンスもあるし、自分の中でそういう風に最後にパー5が残っていると言い聞かせて回っていた」と話す宮里だが、15番でバーディパットを決められない。続く16番は下りで9メートルのバーディパットを沈めたが、最終18番は下り3メートルのバーディチャンスで、左右微妙に曲がるラインを読みきれず、ボールはカップの左をすり抜け、さらなる上位進出はならなかった。

それでも「今日はチャンスがあったけど、3メートルぐらいからでもラインを読むのがすごく難しくて、いいところにピンポジションを切ってあるなと思っていた。でもバーディの数よりミスを抑えて我慢することができた」と耐えるゴルフができたことには満足感を示した。

首位とは12打差で迎える最終日。「ピンポジションによっては、ミスすると簡単にダブルボギーの出てしまうコース。しっかりとコースマネジメント、ホールマネジメントをしたい」。順位やスコアよりも、宮里が常に掲げる自分のゴルフに集中する。

2013年 全米女子オープン