来週はダイキンに出場 宮里美香と上田桃子は苦戦が続く
「HSBC女子チャンピオンズ」3日目を終えて、米国ツアールーキーとして今季初戦を迎えている有村智恵が3アンダー21位タイで最終日へ。その一方で、今季2戦目となる宮里美香は49位タイ、上田桃子は51位タイと苦しいラウンドが続いている。ともに、次週は国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」出場を予定しているだけに、明日の最終日は流れを築いて終えたいところだ。
宮里美香は、先週の「ホンダ LPGAタイランド」から引きずるパットの不調が改善できず。初日の35パットから始まり、2日目31パット、この日3日目は36パット。今週の開幕前は、目が強いグリーンに対して「ラインを考えすぎないようにしたい」とポイントを口にしていたが、「タッチと読みが合わない。逆に切れたり、読み間違えもあったり・・・。しょうがないですね」と大苦戦。
「フラストレーションは溜まっているけど、ショットが良い感じなんで」と、この日フェアウェイキープ7割、グリーンを外したのは僅かに2回という好調なショットがせめてもの救い。「沖縄に向けて、1つでも克服できるように。とりあえずパットですね」。
上田は、今週開幕前に痛めた右足太もも裏の状態が気にかかるところ。「まあ、状態はあまり変わりません。沖縄にトレーナーさんが来てくれるので、それまで待つしか無いと思う」と、今週は手探りの状態が続いている。
加えてこの日は、「ショットが本当に酷い。途中でスイングが分からなくなってしまった」と、ショットの綻びが露わに。今年のオフは、これまで改造を続けてきたショットを少しずつ以前のスタイルに戻す取り組みを行ってきたが、「今は混合してしまい、どっちになっているのか分かりにくい」と、スイングを固め切れていない状態。「混乱していた」という前半15番と16番は、ともにティショットを左の池に打ち込んでの連続ダボ。それでも「後半はきっかけを掴めて良くなった。明日はそこを確認した上で、沖縄に入れるようにしたい」と光明は見えている。最終日は、日本ツアー開幕戦を視野に入れて18ホールに臨む。(シンガポール・セントーサ島/塚田達也)