宮里藍 日本勢最高位の9位タイで後半戦へ
日中を通して強い風に見舞われた、タイのサイアムCCで開催されている「ホンダLPGAタイランド」2日目。初日の伸ばし合いは影を潜め、宮里藍も「距離感が合わせにくかった」と風の影響を口に。その状況下で3バーディ、2ボギーのアンダーパーフィニッシュとし、通算4アンダーの9位タイに浮上して2日目を終えた。
スタートホールの1番(パー5)で3.5メートルを沈めてバーディ先行。5番でも4メートルのチャンスを決めて上々のスタートを切る。しかし、直後の6番では「セカンドが思ったよりも飛ばず、難しいアプローチが残ってしまった」とボギー。さらに「一番大きなミスだった」という9番では、2打目を「外してはいけないところ」というグリーン奥にこぼしてのボギー。序盤の貯金は消え、前半をイーブンで折り返した。
徐々に風が強まる中、後半は粘りのプレーを展開。「後半は、曲がってもパーセーブできたことが大きかった」。17番までスコアカード通りの数字を並べると、迎えた最終18番パー5。2打目をグリーン左に外すも、約30ヤードのアプローチを1メートルに寄せてバーディフィニッシュ。「(キャディの)ミックは“外すなら右”、と言ったけど、“いや、左に打ちたい”って私が。2年前だったかな。そのときも同じようなところからショットを打って良いイメージがあった」と、この場面でも過去に優勝を飾っているコースとの相性が活きた。
首位を走るステーシー・ルイスとは8打差に開いたが、上位に留まって迎える残り36ホール。「そのピンポジに対して、どこに打てばバーディが獲りやすいのか自分の中で分かっている」という、この日の18番でバーディへと導いた感覚と、コースとの良好な関係。宮里も自信を抱く強力な武器が、3日目以降の猛追へと繋がるか。(タイ・チョンブリ/塚田達也)