ソレンスタム、強さの鍵は向上心
2001年シーズン同様、今季もアニカ・ソレンスタムの圧倒的な強さは健在。すでに今季6勝挙げていたソレンスタムだが、完璧に見えるプレーでも彼女の向上心は満足しなかった。「ウィリアムズ選手権」の前に新しいドライバーを起用し、パッティングの際、左手を下に添えるクロスハンドグリップに変えた。そして見事、昨年達成したキャリアベストの8勝にあとひとつと迫る今季7勝目をあげた。さらに2年連続で獲得賞金額200万ドルを超えた。優勝記者会見でアニカ本人に目を見張る彼女の強さの秘訣を直撃!
Q.ドライバーについて...
A.「数週間前に発売されたキャロウェイの新しいビッグバーサIIというドライバーだが、使ってすぐに気に入った。飛距離が伸びたし、使っててとても楽しい。キャリーの差はそれほど大きくないけど、転がりが違う。今週の試合では信じられないくらいの距離を稼いで、タイガーの気持ちが少し分かった。他のプレーヤーよりも40ヤードも先に飛ぶなんて最高の気分」
Q.クロスハンドグリップについて...
A.「パターヘッドにつけて、正しく構えているかをチェックする器具で練習していたら、若干左に向いて構えているのに気づいた。距離感とかストロークには自信があるけど、狙う方向が間違っていたら絶対に入らない。それもあって自分が読んだラインに向かって真っ直ぐ構えられるように、クロスハンドグリップにしてみた。最初はちょっと慣れなくて違和感があったけど、パットの調子がいいから当分はこのグリップでいく」
Q.今季の好調さについて...
A.「嬉しい。なぜこんなに好調なのか自分でも不思議だけど、せっかく好調な波に乗れているのだから、この勢いを持続させて楽しみたい。でもこれはすべて自分が一生懸命努力してきた結果だと思っている。いまは早く次のトーナメントで戦いたいという気持ちでいっぱい」
◇アニカ・ソレンスタム2002年米女子ツアーデータ
優勝:7回
最優秀選手ランキング:325点(2位の朴セリに150点以上の差)
アンダーパーのラウンド数:55ラウンド中、42回
パーオン率:79%
平均スコア:68.82
トップ10入り:16試合中、14試合
獲得賞金:206万1,991ドル