「あの人はちょっと異次元ですけど…」西村優菜が山下美夢有Vで大事にする“思い込み”
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(23日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)
長年プレーしていても、「ゴルフって難しいな…」としみじみ思う。西村優菜はカットラインに1打届かず予選落ちを喫した前週「マイヤーLPGAクラシック」を振り返りながら複雑な表情を見せる。
「先週が、去年も含めて一番良かったんじゃないかって思えるくらいの週だったんです。怖さが出てちょっとうまく振れなかったりっていうのが2日間で一回もなかった」。この2シーズン、本来の武器であるショットを取り戻そうともがいてきた。そのショット面が出色の内容なのに、アプローチとパットがかみ合わず決勝ラウンドに進めなかった。
気落ちしそうな週末、改めて奮い立つことがあった。同大会で山下美夢有が今季日本勢で初優勝を飾った。年齢は自分がひとつ上でも、日本ツアーで、そしてメジャーの舞台で頂点にたどり着いた尊敬するプレーヤー。「あの人はちょっと異次元ですけど…」と笑ってから、「やっぱりジュニアの時から一緒にやってきた仲間でもある。すごくうれしい気持ちと、“自分にもできる”と無理やり思い込ませるのも大事かなと思いながら見ています」。あっさりと諦める性格なら、米ツアーで4シーズン目を戦っていない。
今大会終了時点のポイントランキングに基づき、7月中旬からの「ISPS Handa スコットランド女子オープン」「AIG女子オープン(全英女子)」2連戦のフィールドが決まる。現在ランク99位の西村にとっては低くないハードルだが、今週の結果で切り開ける未来はたしかにある。昨季は「エビアン選手権」を含めて欧州3大会の出場を逃し、日本で悔しい時間を過ごした。「ことしこそ行きたい」と力を込める。
ヘーゼルティン・ナショナルGCでの戦いにおいてマストになるフェアウェイキープは、前週2日間で失敗が3ホールだけだった。ドッグレッグや絶妙に配置されたフェアウェイバンカーのワナをかいくぐっていくティショットが打てる自信を取り戻しつつある。「自分がいま置かれている位置は、この試合を頑張らなきゃいけない位置。メジャーで上に行けば、ポイントを稼げる」と力強く言った。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)