単身渡米でローカルキャディ 馬場咲希は決意の米下部ツアー参戦
◇国内男女◇HEIWA×PGM チャリティゴルフ(24日)◇PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄)◇男子7116yd、女子6359 yd(パー73)
馬場咲希はプロ本格デビューの主戦場に米女子下部エプソンツアーを選んだ。3月8日(金)開幕の「フロリダナチュラルチャリティクラシック」(カントリークラブ・オブ・ウィンターヘブン)から、まずはフロリダ州で3連戦。18歳の武者修行をスタートさせる。
昨年12月の最終予選会(Qシリーズ)で62位に終わり、畑岡奈紗らがプレーするレギュラーツアーの出場権をつかめなかった。その1カ月前に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格し、「日本で(下部)ステップアップツアーに出るという選択肢もあったし、(日本の)レギュラーツアーでリランキングを狙うという選択肢もあった」ルーキーイヤー。悩んだ末に、進路は米国にした。
「周りの方、チームの方も交えて話し合いをした。ホントに私自身が、とにかくアメリカで戦いたい気持ちがすごく大きかった。スポンサーさんにも協力していただいて、行くことになりました」。2022年に決勝ラウンドを戦った「全米女子オープン」から始まった海の向こうでのストーリーはまだ終わらせられない。
今季20試合のエプソンツアーは3日間競技も多く、来場するギャラリーも日本に比べれば、ごくわずか。厳しい環境に、一昨年からお世話になってきた米国在住の通訳と飛び込む。初戦に向けた渡米は「ひとりで行きます。頑張ります」と単身を予定。24日に優勝したチャリティマッチでペアを組んだ蝉川泰果には「ええ、大丈夫?危ないよ」と驚かれた。
父の哲也さん、坂詰和久コーチも日本に残る。第2戦「IOAゴルフクラシック(アラクアCC)、第3戦「アトランティックビーチクラシック」(アトランティックビーチCC)も、18ホールのガイドは「コースの方や、近くに住んでいるキャディさんにお願いします」と各会場を知るローカルキャディの力を借りるつもり。ゴルフ場の中でも外でも、いばらの道を歩いていく。(沖縄県恩納村/桂川洋一)