ダボ先行から6バーディ 畑岡奈紗は新パターと“コンボ”アイアンに好感触
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 初日(22日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72)
前半2番でダブルボギーが先行した畑岡奈紗だが、終わってみれば3アンダー「69」。首位と5打差19位でスタートを切り、「崩れずに60台に持ってこられたのは良かった」と及第点をつけた。
反撃のきっかけとなった最初のバーディは6番。15mほどの上って下るフックラインを沈めた。大ぶりな黒いヘッドのマレットパターは今週が初投入。1月の開幕戦でも使用した「CHAMBER」ブランドで、フロリダ2連戦の後に手元へ届いた新作で調整してきた。
「ヘッドの重さで重たいグリーンでも転がってくれるように。エイム(目標)にも向きやすい」。総重量はこれまでのパターとほぼ変わらず作ってもらっている分、ヘッドの重みを感じられる。
試合がなかった3週間でアイアンにもひと工夫を加えた。5、6、7番のみ、ヘッドをダンロップ スリクソン ZX5 Mk IIにスイッチ。8番より下はそのままZX7 Mk IIを使っており、
「ミドルアイアンで高さを出したかった。(ZX5は)ソール幅がちょっと広くて、少しキャリーが出る分、落下角もつけられる」と狙いを明かす。
パー5で奪った3バーディは、いずれもグリーン周りから3打目のアプローチでピンに絡めたもの。外しどころを間違えないマネジメントから、最終18番も花道付近から30ydほどキャリーを出してしっかり奥の段に乗せた。
「今年はわりと下が軟らかいというか、ボールがちょっと浮いている感じに見える。グリーンが止まってくれる分、転がすと逆に距離感も難しい」。コースチェックも抜かりない。
「ドンドン伸ばしていけるように頑張ります」と上位争いへ力をみなぎらせた。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)