野村敏京が優先順「224番目」から出場権ゲット 元ホームで7カ月ぶり参戦

◇米国女子◇ロッテ選手権 事前情報（11日）◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6303yd（パー72）

「スケジュールには入れていなかった」という野村敏京が、7カ月ぶりにトーナメント会場へ足を踏み入れた。かつて拠点にしていたハワイに戻って来られたのは、うれしい誤算だった。

シード権を持たない野村の今季出場優先順位は224番目と低く、カテゴリでは17番目の「過去21シーズンでツアーメンバーとして在籍し、トーナメントで優勝した者（※優先順位は勝利数に基づいて決定）」に入る。

次週に今季メジャー初戦「シェブロン選手権」を控え、世界ランキング1位のリディア・コー（ニュージーランド）、同2位のネリー・コルダ、同3位のコ・ジンヨン（韓国）が不在。ハワイへの移動や時差を考慮してかスキップする選手が多く、出場資格はスルスルと通算3勝の野村まで降りてきた。ツアー参戦は昨年9月「NW アーカンソー選手権」以来。「本当に久しぶり」と笑みがこぼれた。

叔父が住んでいるハワイには2022年まで拠点を置いていた。趣味のサーフィンや釣りを楽しみながら、カポレイGC、エヴァ・ビーチGC、タートルベイ・リゾートGCなど名門コースを回って腕を磨いた日々。「ハワイは1週間もいたら出たくなりますよ（笑）。ショッピングは毎日できないし、海も3日間もいたら疲れる」と“元ホーム”への小言はご愛敬。久々に戻って来たハワイで、のびのびとプレーを楽しんでいる。

拠点を韓国ソウルに移してからは、長く苦しんだ腰痛の治療に集中。「もういまは絶好調。ゴルフのフィーリングも悪くないし、とても楽しみです」。巡って来たチャンスを思う存分、楽しみたい。（ハワイ州エワビーチ／谷口愛純）