“パワーゼロ”から開幕前に36ホール 古江彩佳「頑張るのみ」
2022/09/23 09:47
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 事前情報(22日)◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
優勝争いの後はエネルギーが空っぽになる。「ポートランドクラシック」を3位で終えた古江彩佳はホテルに帰ると糸が切れたように動くことすら、おっくうになった。
ポートランドでは3日目を終えてトップタイ。最終日は前半で連続ボギーをたたきながら、バックナインで「32」をマークして終盤まで優勝争いに加わった。「本当にいいゴルフができて良かったです」と振り返るが、最後の最後まで駆使した身体も頭も疲労困憊。「何もやる気が起こらない」とベッドに崩れ落ちた。
しかし、それも次の会場に到着すればスイッチが切り替わる。火曜日に18ホールを回って、水曜日はプロアマでもう1ラウンド。開幕前日はプロアマ以外のラウンドができないため練習だけにとどめたが、36ホールを回ってコースを確かめた。
「伸ばし合いになると聞いたので、初日からスコアを出していかないと」と、例年ビッグスコアが続出する大会。畑岡奈紗が優勝した昨年をはじめ、直近7回の優勝スコアは15アンダーを超えている。「チャンスについたときはしっかり獲っていきたい」と持ち前のパッティング技術を武器にバーディ合戦に挑む。
ルーキーイヤーも終盤に差し掛かり、今季はこれで22試合目。「頑張るのみ。変わらず集中して、毎日アンダーで回りたい」と練習に向かう姿は、すっかりパワーに満ちている。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)