2022年 Danaオープン by マラソン

1年2カ月ぶり米復帰戦にウルウル 上原彩子は同学年の飯島茜をコーチに

2022/09/02 12:08
復帰戦は2アンダー29位と上々のスタート

◇米国女子◇Danaオープン by マラソン 初日(1日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6598yd(パー71)

米ツアー出場は7月開催だった昨年のこの大会以来、約1年2カ月ぶりとなる。上原彩子はコースで旧知の関係者と再会したときのことを「泣きそうになった」と充実感いっぱいの笑顔で振り返る。

体調不良で昨年7月のメジャー「アムンディ エビアン選手権」出場を急きょ取りやめてから日本ツアー3試合に出場。今年は3月に地元沖縄開催の「ダイキンオーキッドレディス」に出たのみで、主戦場復帰にはもう少し時間が必要だった。「(去年の)春先くらいから体調が良くなかったんですけど、病院に行っても原因が分からず…戻ってこられて良かったです」と思いがあふれる。

体調は「試合に支障がないくらいには戻ってきた」

試合から離れる期間が長引く中でも向上心を失うことはなかった。昨年末、同学年の飯島茜に指導を頼んだ。2010年「ゴルフ5レディス」ではプレーオフで優勝を争ったこともある2人。「自分は結構、感覚派。茜ちゃんはメカニック派。ベースの部分というか、基礎的なものを教えてもらって、(理論と感覚を)つなげていきたいな、と」。今回久しぶりのゲームに臨むにあたり、「スイングのリズムだけ意識して」と送り出されたという。

「試合と練習って、どうしても違うじゃないですか。前の癖も出てしまう。自分のものにできるようには、もうちょっと時間が必要なのかな」と言いつつ、ショットが右に行きがちだった前半をパープレーで耐え、後半に3バーディ。3パットボギーの最終9番が悔やまれるとはいえ、トータルではグリーン上も納得の内容。2アンダー29位とまずまずの滑り出しを見せた。

来季の出場権をキープできるかは、昨季13試合の出場で稼いだ153ptに今後どれだけ加算できるかにかかっている。フィールドが絞られるアジアシリーズとシーズン最終盤は現時点で出場の見込みが薄く、ここからの6連戦がまさに勝負どころ。スタッフも伴わずに一人で渡米し、キッチン付きのホテルで自ら料理を作ってコースに通う日々。参戦10年目を迎える米ツアーでかなえたい目標が、まだまだ残っている。(オハイオ州シルバニア/亀山泰宏)

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