引退覚悟で初V 34歳オトゥール「人生をかけてきた」
2021/08/16 16:05
◇米国女子◇スコットランド女子オープン 最終日(15日)◇ダンバニーリンクス(スコットランド)◇6584yd(パー72)
「言葉にできません。この日のために人生をかけてきたし、何とも言えない気持ちです。子供の頃からずっとこのために働いてきて、夢を見てきました。いつ実現するのだろうと思っていた。まだ実感もないし、非現実的です」
34歳のライアン・オトゥールが感動の面持ちで初優勝を振り返った。3人が並んだ首位から出て8バーディ「64」でプレー。2位に3打差をつける通算17アンダーで制した。
最終18番をパーで締めくくると婚約者のジーナ・マーラさんら仲間からシャンパンで祝福された。「涙は落ち着いてから出てくると思いますが、本当に幸せです」と笑顔を見せた。
「私は最終日にトップに立ったことがありませんし、きのうは緊張していたので、携帯電話を見ないようにしていました。きょうもリーダーボードをできるだけ見ませんでした」。ラウンド中はヤーデージブックに「自分の心を満たすように」と花や波の絵を描いて気持ちを落ち着かせた。
「人生のある時期になると、いつまでここにいるのだろうかと思うようになる。子供も欲しいし、今年が最後の年になるのかもしれないと思っていた」。2011年のツアー参戦から228戦目に初優勝も引退を覚悟していたことを明かした。
次週はメジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(スコットランド・カーヌスティGL)。今大会と同じリンクスコースとなるが、「自分にはできるということを証明するために、今週のような試合をすれば、来週もチャンスがないわけじゃない。いつも封印を解いたらどうなるか、未来に何が起こるのかを見たい」と意気込んだ。