2021年 全米女子プロ

ネリー・コルダが米ゴルフ界にもたらしたもの

2021/06/28 13:25
初のメジャータイトルをつかんだネリー・コルダが米国勢復権をけん引する (Hailey Garrett/PGA of America via Getty Images)

◇米国女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(27日)◇アトランタアスレチッククラブ・ハイランズC(ジョージア州)◇6831yd(パー72)

ツアー通算6勝目を、自身初のメジャータイトルで飾ったネリー・コルダ。この勝利で、自身初の世界ランク1位に上り詰め、「夢が現実になった。メジャー優勝と世界1位が同週になるなんて、信じられない」と目を細めた。

アメリカ勢にとって、コルダの勝利の意味は大きい。世界ランク上位に居並ぶ韓国勢や、メジャー大会で旋風を巻き起こしているアジア勢に押されて、ここ数年は米ツアーでアメリカ勢の影が薄れ気味だった。

アメリカ勢によるメジャー制覇は、2018年「エビアン選手権」を制したアンジェラ・スタンフォード以来、13大会ぶりのこと。同じく世界ランク1位は、2014年10月26日にステーシー・ルイスが1位から陥落して以来、約6年8ヶ月ぶりの快挙となった。

アスリート一家から誕生した新たな世界ナンバーワン。ネリーの姉・ジェシカは米ツアー6勝。父・ペトルさんと、母・レジーナさんはともに有名な元テニス選手で、ペトルさんは1998年「全豪オープン」覇者、レジーナさんも98年「ソウル五輪」に当時チェコスロバキア代表として出場した輝かしい経歴を持つ。弟・セバスチャンも新進気鋭のプロテニス選手。今年5月の「エミリアロマーニャ・オープン」でATP初優勝を飾っている。

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