「申ジエさんは偉大です」河本結は“教え”守れず猛省
2021/04/02 11:45
◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 初日(1日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
思わぬ数字に目がくらんだ。河本結の折り返し18番(パー5)の2打目は残り190ydを切っていた。ライも悪くない。1Wショットを後押ししてくれたフォローの風も引き続き感じる。「それでも9Iで50ydくらい残して刻むの?って。ちょっと色気が出ちゃった」。UTを握って果敢に2オンを狙ったが、左奥の池まで突き抜けた。
渡米前に申ジエ(韓国)から授かった「ショットの正確性がキーになる。パー5のレイアップとかでも、ちょっとでも前にと思うんじゃなく、ヤーデージを正確に打っていく」というアドバイスが改めて胸に刺さった。「あー、言う通りだなって。申ジエさんは偉大です」。教えを破り、頭を下げた。
悔やまれるボギーを後半に引きずらなかった。2番(パー5)から4ホールで3バーディを荒稼ぎ。リーダーボードに名前を載せて終盤のプレーに入った。
上がり3ホールの2ボギーは深いラフに手を焼いた。「(ラフに入れたとき)少しでもパーを獲りたいと思って、グリーンの近くまで行けるアイアンとかを持ってしまうと、また難しいラフに行ってしまったりする。そこは腹をくくって、いったんピッチングとかウェッジでしっかりフェアウェイに出して、40、50yd残してパーを拾っていかないといけない。勉強になりました」。ここでも大先輩の金言を反すうした。
今季自身の初戦となる米ツアーのテーマは「去年の自分よりも今年の自分」。初出場した昨年大会の69位を超えていくためには、上々の1アンダー30位スタートだ。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)