2021年 キア・クラシック

朝イチ池ポチャ、紛失球でトリ…畑岡奈紗はVコースで悪戦苦闘

2021/03/26 12:04
レキシー・トンプソンとのペアリング。ディフェンディングチャンピオンが後れを取った

◇米国女子◇キア・クラシック 初日(25日)◇アビアラGC (カリフォルニア州)◇6609yd(パー72)

ディフェンディングチャンピオンの挑戦は、最初の1打からつまずいた。畑岡奈紗が出だし10番で放った1Wショットは左サイドの木に当たり、池へ消えた。パー5でボギーをたたく手痛いスタート。11番(パー3)も左足下がりのラフからうまく寄せてパーを拾ったが、懸案だったショットの乱れに表情がくもった。

「練習場ではすごく気持ちよく振り抜けているんですけど、なぜかコースに行くとうまくできなくて…」。調子が悪いときこそ、試合に入ればチェックポイントをシンプルにして修正を試みる。「タイミングとトップが低くならないようにだけ気をつけてやってはいたんですけど、なかなかうまくいかないですね」と苦笑交じりに言った。

ままならないプレーがジャッジにも影響した。折り返しの18番では、左ラフからの2打目をさらに左へミスして茂みに突っ込み、紛失球となってトリプルボギー。

「一応順目ではあったけど、完全に(ラフに)埋まってしまっていた。距離も残っていたし、最初から2オンを諦めて(フェアウェイに出して)おけば、2打は浮いたのかなと思う。マネジメントの部分でも、いまの自分の調子以上のことを無理してやってしまったところがあった」と悔やんだ。

グリーン上でもストレスが募った

唯一のバーディは後半5番(パー5)。グリーン奥からのチップインだった。終盤、強くなかった風の中で打ち続けたバーディパットもわずかに決まらない。「最後のひと転がり、読みがうまくいっていないのか、うまく打てていないのか…その辺がポアナはすごく難しい」

1バーディ、5ボギー1トリプルボギーの「79」で7オーバー134位。2年越しの連覇がかかっていた一戦は、まず週末へ進むために爆発的な巻き返しが求められる展開となった。「うまくかみ合ってくれれば、アンダーも出せなくはないかなと思う。あとはパッティングをどれだけ決められるか」と気持ちを奮い立たせた。(カリフォルニア州カールスバッド/亀山泰宏)

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