全米女子OPも「いつもと同じように」 19歳・笹生優花の好発進
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 初日(10日)◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd(パー71)、ジャックラビットコース 6552yd(パー71)
最終18番の3パットボギーが悔しい。笹生優花はそれでも大舞台にインパクトを残した。サイプレスクリークでの第1ラウンドで一時は首位に立つ活躍。「ゴルフをして楽しむのが目標なので、そこはあまり意識しなかった」と淡々と普段のスタイルを貫き、4バーディ、2ボギーの「69」で首位に2打差の5位で滑り出した。
「全米女子オープン」はアマチュアだった昨年に続く出場。予選落ちした当時から1年半のうちにプロになり、日本ツアーで2勝し、賞金レースをリードする存在になった。19人の日本勢で最も若い19歳は序盤2番で7mを沈めてバーディを先行し、一気に加速。7番でカラーからフック&スライスのスネークラインをパターで流し込むなど前半のうちに4バーディを決めた。
米国でもトップクラスと言える、ショットの飛距離とボールの高さを見せつけながら、小技も光った。右ラフからの2打目をグリーン左の池に入れた11番、ウェッジでボールをクリーンに拾い、鋭いスピンで寄せて1パットボギーに抑えた。
「パターがちょこちょこ入ってくれた」のが好スタートの要因だという。「自分が進めたいように進めて、良い結果がたまたま出ているという感じです」と冷静だ。ゴルフを楽しむというモットーだけは忘れない。女子ゴルフ最高の栄誉が懸かる大会とあっても「(ひとつの)試合は試合なので。できるだけいつもと同じようにしたいなと。特別に何かを思っても、別にいいスコアが出るわけではない」と笑った。
2日目はコースを変えて、予選ラウンドを終える。予想される悪天候への「アジャスト」をカギに挙げた。「ジャックラビットも短くはない。このコースと同じで、フェアウェイキープをしてグリーンに気をつけたい」。今年で75回目の開催となった大会の最年少優勝者は2008年の朴仁妃(韓国)で、19歳11カ月17日の記録が今も残る。笹生は今週の日曜日を、19歳5カ月23日で迎える。