ヒースロー空港でロスト…勝みなみはバッグ到着遅れ前日に練習開始
◇メジャー第1戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 初日(20日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇6649yd(パー71)
ヤバい、ヤバいとは聞いてはいたが過去に被害はなかった。「今までそんなことなかったから大丈夫だろうと思っていたんですけど…」と前置きした勝みなみは、苦笑いを浮かべ続けた。「大丈夫じゃなかったですね」
17日(月)に渡英の航空機で到着したのは、ロストバゲージで“悪名高い”ロンドンのヒースロー空港。「よくあると聞いていたんですけど」。荷物受け取りで、キャディバッグが出てこない…。「こっち(スコットランド)に着いたのが夜8時くらいだったんで、その日はすぐにホテルに入って」就寝した。
PCR検査を受けた翌18日(火)も、クラブは届かずホテルで待機した。開幕前日の19日(水)の午前に住友ゴム工業(ダンロップ)の現地担当者にスペアクラブを持参してもらい、ドライビングレンジで練習を開始した。午後に自らのキャディバッグがついに届き、午後2時50分からキャディを務める母・久美さんとやっと18ホールを回れた。「とにかく試合に間に合って良かったです」
初出場で35位になった前年大会の林間コースとはまったく異なるリンクスが舞台。この日は風向きが平時と真逆で、フロントナインがアゲンストになった。「風が強かったので前半は対応がうまくできなくてスコアを落としてしまったんですけど、後半はなんとか対応できたかな」と3バーディ、6ボギー1ダブルボギーの「76」。寒さ対策も含めマスク着用でプレーし、5オーバーで初日を終えた。
メジャーは過去2度の出場でいずれも決勝ラウンドに残った。「2回出て、流れというのはつかめている。コース(の種類)が3試合ともちょっとずつ違うので、楽しみというか。今回も楽しみながらラウンドできているんじゃないなかと」とコースに慣れて巻き返しを図る。