2012年 関西オープンゴルフ選手権競技

<真夏の試合の1ページ、立山光広のお買い物>

2012/08/20 12:56
熱中症対策にと、クラブハウス内で帽子購入時に宮里聖志に見立ててもらう立山光弘

先週の「関西オープン」で、微笑ましい光景に遭遇した。会場の泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)のショップを、うろうろと徘徊していたのは番長こと立山光広。商品の麦わら帽子を手に鏡の前で、とっかえひっかえ。売店のスタッフ相手に「こっちが似合う? 似合わない」とやっている。

聞けば、この猛暑のトーナメントでうっかりと、帽子を忘れてきたのだという。「この暑さでは、ないと死ぬでしょ」。メーカーに、きゅうきょ送ってもらう手もあったが、手を煩わすのも心苦しいし・・・。思案しながらクラブハウスに戻ってきたら、「手頃なのが目に入った」という。

最終的に立山は、2種類の帽子で、迷っていた。「950円のと5000円の。どっちも似合うよ、どうしよう」。そこへ通りかかったのが、宮里聖志だ。「立山さん、どうしたの」。「おう聖志、帽子を買うんだ。どっちが似合うと思う?」。どちらも涼しげな麦わら帽子は、それぞれ違ったタイプで、立山は決めかねていたのだ。「どれどれ、もう一度かぶってみて」と、真剣に見定めていた宮里。

しばらくして「・・・立山さん、こっちだわ」と指したのは5000円の。「ええっ、そうか!? 俺はこの950円のもけっこう気に入ってんだけどなあ・・・」。「いやいや立山さん、それはやっぱり“950円なり”ですよ。比べてみれば、一目瞭然」。「そうか~。やっぱ5000円の高級感が出てるのかな」と笑って、「じゃあこっちにしとくわ」と、意外と素直に5000円の伝票にサインをしたのであった。

そして、初日にはしっかり5000円の麦わら帽子でティグラウンドに現れた立山。大きめのつばが立山の強烈な個性を引き立てていた。確かに、宮里のお見立ては正しかったかも・・・なんてしみじみと思った夏の日の1ページ。みなさんも、夏ゴルフには帽子や日傘、熱中症対策をお忘れなく。

2012年 関西オープンゴルフ選手権競技