大会連覇<ダレン・クラーク>三井住友VISA太平洋マスターズ
2005/11/14 12:00
まるで、あらかじめコーディネイトしていたかのようだった。大会主催のTBS井上弘・代表取締役社長に着せ掛けられた真紅のチャンピオンブレザーは、この日のウェアにしっくりと合った。
この時期、美しく紅葉した太平洋クラブ御殿場は「大好きなコース。ここに来ればどうすればいいか、分かっているから。今年も、絶対に勝つ」。
自ら「クレバー」と称するゲームマネジメントを貫いて、ミスらしいミスといえば3パットをした7番とグリーンを外した17番パー3だけ。
最後までその自信は揺らぐことがなかった。それは、2位に1打差まで詰め寄られた最終18番でさえ。
立山光広が、あわやチップインイーグルのスーパーショットを放ったとき、一応は目を丸くして驚いてみせたものの、「自分は、自分がすべきことをやればいいのだから」と、悠然と構えたまま。
ピン手前8メートルのイーグルチャンスをど真ん中からねじ込んで「過去に、2度タイトルを手にしたことがなかったから。余計に嬉しいね!!」。
4日間の平均ストロークとパーキープ率で1位、パーオン率2位。ドライビングディスタンスは平均299・63ヤードを記録して4位。 どこにもつけ入る先のない圧倒的なゴルフで、連覇を達成したクラークの次なる目標は、親友でもあるリー・ウェストウッドが持つ大会3連覇の記録更新だ。
「そのためにも、来年またぜひここに戻ってきたいと思います」。
満員の地元ギャラリーに向かって約束した。