中東ツアーと提携も世界ランキングポイント獲得ならず LIVの“悲願”は持ち越し
◇LIVゴルフシリーズ◇LIV招待 バンコク 事前(6日)◇ストーンヒル(タイ)◇7591yd(パー71)
男子ゴルフの世界ランキングを統括する団体(OWGR)は6日に声明を出し、サウジアラビア政府系資本を背景にした新リーグ「LIV招待」の第6戦(タイ・バンコク、7~9日)と第7戦(サウジアラビア・ジッダ、14日~16日)にポイントを付与しないと発表した。
中東と北アフリカを拠点とするMENAツアーは5日に「LIVゴルフ」との戦略提携を発表。バンコクでの「LIV招待」第6戦がMENAツアーの2022-23年シーズン開幕戦となり、出場選手にOWGRのポイント獲得資格が与えられるとしていた。
OWGRはMENAツアーから構成メンバーの大幅な変更通知を受け取り、「LIV招待」第6戦および第7戦の出場選手が含まれていることを確認。ポイント付与の見直しをする上では「不十分」と指摘した上で、通常の審査過程に従う必要性を強調した。
これまで行われてきたものと同様のMENAツアー大会は、引き続きポイント付与の対象となる。ツアー規則で「80人以下の選手で構成されるMENAツアー公認トーナメント」と定義した新規の「リミテッド・フィールド・トーナメント」については、審査を経てポイントを付与するか決めるとした。
戦略提携の発表後にLIV招待に出場するフィル・ミケルソンは会見で「ワールドゴルフランキングが信頼性を保つために、すべてのツアーのトーナメントにふさわしい適切なポイント数を与え続けるだろうと確信している」と期待。
また、元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンも「ワールドランキングはゴルフのための公平で偏りのない組織であるべきで、正しい判断をして、世界ランキングのポイントを与えてくれることを願っている」と述べていた。