「LIV」行きステンソンの代役はドナルドか ライダーカップ欧州主将

◇米国男子◇ロケットモーゲージクラシック 初日（28日）◇デトロイトGCミシガン州）◇7370yd（パー72）

2023年にイタリアで行われる「ライダーカップ」の欧州選抜のキャプテンの最有力候補に元世界ランキング1位のルーク・ドナルド（イングランド）が挙がった。2年に一度の米国選抜との対抗戦。サウジアラビア政府系資本による新リーグ「LIV招待」参戦で同職を解任されたヘンリック・ステンソン（スウェーデン）の代役となる。

44歳のドナルドは選手として4回「ライダーカップ」に出場し、直近2大会は副キャプテンのひとりとしてチームをサポートしてきた。英テレグラフ電子版の報道によると、トーマス・ビヨーン（デンマーク）、エドアルド・モリナリ（イタリア）が副キャプテンを務める。

PGAツアー「ロケットモーゲージクラシック」に出場中のドナルドは、欧州チームからの打診、決断について明言を避けつつ「非常に素晴らしいチャンスだ」と就任に前向きな考えを口にした。これまで新リーグから解説者としてのオファーがあり、「すぐに断った」ことも明かした。「（プレーヤーとしては）低く見られていた。良いプレーができていないのは分かっている。でも、結構だよ。もしもキャプテンになったら、やり遂げるつもり。ヘンリックのようにはならない」と語った。

ステンソンは29日に米ニュージャージー州トランプナショナルGCで開幕する第3戦から「LIV招待」に出場する。試合前の会見で、キャプテン職の解任について改めて「任務に就けるよう手を尽くし、LIVにも協力を得た。決定は残念で失望しているが、仕方がない。前に進む」とコメント。伝統の欧米対抗戦から複数のタレント選手が離脱しかねない現状について、「できるだけ早くツアーや関わる全ての人が共存できるよう解決されることを望んでいる」と今後の展開に期待した。

欧州ツアーは6月に新リーグ参加選手に対する罰金および出場停止を決めたが、仲裁機関が任命した裁判官による審問によって、一時的に処分を停止している。リー・ウェストウッド（イングランド）らもこの日、旗艦大会である9月の「BMW PGA選手権」（イングランド・ウェントワースGC）に出場する意向を示している。