デシャンボー「PGAツアーでプレーしたい」 ケプカはマキロイの“二枚舌”批判に反応
◇LIVゴルフシリーズ◇LIV招待 ポートランド 事前(28日)◇パンプキンリッジGC(オレゴン州)◇7641yd(パー72)
サウジアラビアの資金を背景とする新リーグ「LIV招待」に第2戦から新たに参戦するブライソン・デシャンボーとブルックス・ケプカがそれぞれ会見に臨み、ともにPGAツアーのメンバーシップを返上していないことを明かした。
デシャンボーは「プレーできるかできないかは自分が決めることではない」とした上で「PGAツアーのメンバーシップを返上したわけではない。PGAツアーでプレーしたい」と希望を口にした。
PGAツアー残留の意向を表明した後、一転して新リーグ出場を決めたことにも言及。「(残留を表明したときに)世界最高の選手たちとプレーすると言った。時間が経つにつれて、ほかのみんながどう動くかが、その決断に影響を与えたんだ。今ここに世界最高の選手が何人かいる。今週、彼らと対戦するのが楽しみで仕方ない」
拠点を置くテキサス州ダラスに建設予定の複合スポーツ施設や故郷カリフォルニア州でのジュニアゴルファーのための活動といった自らの取り組みの資金源となること、年間試合数が少ない(2022年は8試合)ことでフィジカル面の回復に時間をとりつつトーナメントに臨めることもポイントに挙げた。
ケプカも「まだメンバーだよ」と、現時点でのPGAツアー撤退を否定。デシャンボー同様、一度はPGAツアーへの残留を明言した上での参戦にはロリー・マキロイ(北アイルランド)から「言ったこととは別の行動をする。相当な“二枚舌”だ」と痛烈な批判も浴びた。
これについては「ロリーを選手として尊敬している」としつつ「意見は変わるもの。僕は自分の決断に納得している。彼がどう思おうと勝手だが、彼は彼自身と家族にとってベストなことをするだろう。僕も僕自身と家族にとってベストなことをするつもり。そのことで誰かを憎むことはできない」と冷静に返した。ケプカとともに会見に出席したパトリック・リードはPGAツアーのメンバーシップを返上したことを認めた。(オレゴン州ノースプレインズ/亀山泰宏)