今季のシニアは2試合増!倉本会長の地元広島でも開催
日本プロゴルフ協会(PGA)は20日(火)、東京都内で2015年国内シニアツアーの日程を発表した。昨年の11試合から2試合増の13試合、賞金総額は6億2500万円から7億1000万円に増えた。
新規開催は8月27日からの「郷心会40周年記念 広島シニア選手権競技」(広島・広島CC西条コース)と、9月5日開幕の「アルファクラブCUP シニアオープン」(栃木・矢板CC)。郷心会は倉本昌弘PGA会長の地元広島県で地産の商品を扱う4000社程度の集いで、広島で試合を開催したいという倉本の思いと同会の意向が合致し、開催に至った。
アルファクラブは東北や関東を中心に冠婚葬祭などを扱う会社で、開催コースの矢板CCを所有している。
「シニアツアーはホスピタリティもしっかりしているし、選手も充実しているので年々人気は高まっている。新規は2試合だが、隔年でツアーとプロアマイベントを行ってきたスターツシニアゴルフトーナメントも試合をしていただけるので、実質3試合増だ」。声高らかに試合増について話す倉本は、すでに2016年の新規開催に向けた調整も始めているという。
試合が増えたことには喜びを隠さない倉本だが、10月8日開幕の「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」(茨城・サミットGC)の日程では頭を痛めている。同週に国内男子ツアーの「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」が開催される茨城県の石岡CCとは、最寄りのインターチェンジが同じで、距離にすると20kmと離れていない。
倉本は「実はJGTO(日本ゴルフツアー機構)から聞いたのは、彼らの日程発表の一週間前なのです。私たちの試合は大会名にコースの名前が入っているように、そのコースで開催することに意味があるので、簡単に調整を付けられることではない。今回は変更しないが、来季以降はJGTOだけでなく、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)、JGA(日本ゴルフ協会)とも事務局レベルで事前に調整を行いたい」と、表情を引き締めた。
昨年は、JGTOの「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」と「日本シニアオープンゴルフ選手権競技」が兵庫県内の至近する会場で開催され、ギャラリーを奪い合う形となって、それぞれが集客面で苦戦した経緯があった。