自力出場は絶望的も 三浦桃香に新スポンサー3社
◇国内女子◇資生堂アネッサレディスオープン 事前(3日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6513yd(パー72)
資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ」と契約する三浦桃香は、主催者推薦でホステス大会に出場する。前週「アース・モンダミンカップ」後のリランキング(出場優先順入れ替え)で後半戦への自力出場は、ほぼ絶望的な状況だ。それでも新たにスポンサー契約を結んだ企業に感謝し、奮起を誓った。
今季出場17試合中14試合で予選落ちを喫し、前週終了後のリランキングランクは69位(93万5000円)。昨季の同順位では残りシーズンで1試合の出場だっただけに、今後はシーズン上限8試合の推薦出場を挟みながら日程を組むつもりだ。
11月に3度目のプロテスト受験(最終プロテストから受験可能)を控えるだけに、7月24日開幕の下部ステップアップツアー「ANA PRINCESS CUP」などにも出場予定だという。
プロテストに落ちれば、来季出場権をかけた予選会の受験も閉ざされる可能性があり、「試合感覚をなくさないために、出られるものには出たいと思う。(レギュラーツアーの)推薦にも限りがあるので、うまい具合に日程を組めたら。あとはオフを含め、まったく休みを入れていなかったから(試合のない週は)休みをとるという感覚です」と語った。
予選落ちした前週末にはプライベートで訪れた練習場で見知らぬ人から「ほかの道、考えなよ」と声をかけられた。「SNSでも『ゴルフやめなよ』ってよく言われたりする。『SNSをやる時間があるなら、練習しろ』とか。気にしても仕方ないんですけど」。厳しい言葉を投げかけられるが、期待する人たちがいるのも事実だ。
今週からキャディバッグにはスポンサー3社の名前が加わった。所属先になった株式会社アウトソーシングと飯田通商、アスモ。「少し前に(契約の)話を聞きました。正式な契約は7月からなので、今週からです。こういう状況でも…本当にありがたいですね」。全日本空輸や野村ホールディングス、NIKE(シューズ)など計10社以上の契約先に「支えてくださる方たちがいるからゴルフができる。何としても頑張りたい」と力を込めた。
「これまではゴルフから嫌われていたような感じがする。好きになってもらえるようにしないと」。まずは8試合ぶり今季4度目の予選通過を目指す。(横浜市旭区/林洋平)