逆転で引き寄せるメジャー切符 比嘉真美子「勝ち切れる選手に」
◇国内女子◇ニチレイレディス 2日目(22日)◇袖ヶ浦CC新袖C◇6548yd(パー72)
20位で出た比嘉真美子が首位と1打差の通算8アンダー2位につけた。3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」以来になる今季2勝目、ツアー通算6勝目に向け「勝ち切れる選手になりたい」と言い切った。
小雨の中、出だしから4連続バーディを奪った。バーディホールの1番(パー5)を着実に獲れたことを要因とし「大きかった」。後半12番で唯一のボギーをたたいたが、上がり3ホールで2つ伸ばした。前日の夜は観戦に訪れた婚約者の大相撲・勢関とすき焼き。「『また試合を見に行きたい』と言われた。自分の姿を見てもらって、もっと頑張りたいと思えた」と力にした。
3週間前の海外メジャー「全米女子オープン」は5位。昨年の「全英リコー女子オープン」(現AIG全英女子オープン)に続く優勝争いで「わたしでもメジャーで勝てる確率が、少しあることを知ることができた。だから毎日が充実している」。大舞台に強い25歳は今大会開幕前にも「挑戦するたびに可能性があると知ることができた。また挑戦していきたい」とも述べた。
今大会では、今月25日付けの世界ランキング40位以内に付与される海外メジャー「エビアン選手権」の出場権も懸かる。今週、米国では世界ランクのポイント配分が高い、同じくメジャーの「KPMG女子PGA選手権」が開催中だ。現在同ランク39位の比嘉は「(ランクで同じような順位の選手の結果は)特に見てはいない。まず自分のベストなプレーをして優勝したい」と強調した。
昨季の国内ツアーでは1勝をあげて賞金ランク4位。「上位にいつもいるよねって言われるのも嬉しいけど、勝てる選手に。いまは次のステップの時期」。首位の20歳・高橋彩華を1打差で追う今季2度目の最終日最終組。逆転すれば、自然とメジャーの切符に近づくのも事実。「良いところにいるよね、から勝ち切れるねって言われる選手になると自信になる」とうなずいた。(千葉市若葉区/林洋平)